人物画の顔には毎度苦労するが、この絵は特に苦労した思い出がある。
何度も描き直し、やっといい感じになったと思って次の日見たら何か違う・・・また描き直し、諦めかけた頃にようやく・・・やっぱり出来ない。
そんなこともあって、今でも好きな絵です。



いま自分で見ても、少し不思議な色合い。
明暗のコントラストではないところでの、色のバランスを模索していたのだと思う。
それはともかく、アヒルが可愛く描けたので満足です。

堂島リバービエンナーレ


堂島リバービエンナーレを見に行ってきた。2年ごとに開催され今年で4回めだが、毎回楽しみにしている。規模、値段、客が少ないこと、会場のちょっとバブリーな雰囲気、そしてなによりアーティストの作品の質が、気に入っているのだ。
そして、今回も良かった。上の写真は池田亮司の作品で、巨大な映像の上を歩き回ることができる。ダムタイプ関連の作品が「かっこいい」のはいつもどおりだが、今回は観客であるこちらもかっこよくなれる。言うなれば「参加型かっこいい」だ。

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下道基行作品。
沖縄の海岸に打ち上げられたビン、それらを溶かして作ったガラス容器。

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パフォーマンスアートグループ「プレイ」の作品。
1972年に行ったパフォーマンスを再現。当たり前だが、映像を見るとメンバーの皆さんが40年ぶん歳をとっている。若気の至りじゃなくなってからもやるのが面白い。

他にも面白い作品が多かった中、サイモン・フジハラの作品が特に印象に残った。バーナード・リーチの陶芸を、自分自身の人生と重ねあわせる、というアイデアに唸る。自分の出自をテーマにしながらも、深刻になり過ぎず、ユーモアに溢れているのもいい。「真剣なプレー、しかし深刻になるな」というのは往年のテニスプレイヤー/ビヨン・ボルグの言葉だが、本当、深刻はいかんよ深刻は。

こちらの感想/写真は、姉妹サイト「北欧雑貨と日本の民芸」にも書いているので、よければご覧ください。