高島野十郎のあたたかさ


松濤美術館に「高島野十郎展」を見に行った。ろうそくの炎を描いた絵が有名な、いわゆる写実絵画の人だということは知っていたが、まとまった数の作品を見るのは初めてだった。とてもいい。思わず図録も買ってしまった。

どの絵もうまい。果実や静物画、風景画や人物画なども、それぞれにうまい。そしてどの絵にもあたたかみがある。他の写実画家とは決定的に違うのがそこで、それが肝と言っていいように思う。

IMG_3478

野十郎の絵は、画面の端から端まですべてにピントが合っている。ぼかしたり省略したりすることがない、ごまかしのない絵作りだ。「花一つを、砂一粒を人間と同等に見る事、神と見る事」というのは本人の言葉だが、まさにその通りと思う。特に花の絵からは、奇妙な極楽感が漂う。極楽で漂っているときに目にするのは、案外こんな光景なんだろうな、と思わせる。

IMG_3479

孤高の画家と呼ばれ、画壇とはほとんど付き合いのなかった人らしい。「端の方はラフに描け」とか「必要のないものはぼかせ」とか、いろいろ言われるのが嫌だったんだろうな。そうやってひとりキャンバスに向かい、できあがった絵にはそれなりの客が付き、没後には個展が全国に巡回し、大勢の客が見に来るようになった。僕もそのひとり。素晴らしき画家人生。

企画展『 花に囁く物語 Ep.6 』


メインビジュアル:Risa Mehmet



6月5日(金)から開催される企画展「花に囁く物語 Ep.6」に出展します。
場所は gallery hydrangea。
私は作品を1点出展いたします。

みなさまぜひお越しください。

花に囁く物語 Ep.6
会期:2026.06.05(金)~06.14(日) ※休廊日:火・水
時間:13:00 ~ 18:30(最終日は17:00まで)
会場:gallery hydrangea(東京 曳舟)→ access

個展「うたたねピエロ」、ありがとうございました


9/8(月) – 9/15(月)で開催された個展「うたたねピエロ」、無事全日程を終了しました。

場所は名古屋の antique salon さん。
写真の通り美しく改装されたギャラリースペースに、主にF3サイズ(220×273mm)の作品を配置しました。

IMG_2500 IMG_2492

今回のテーマは、サーカスのピエロ。
おどけているようでどこか物悲しいピエロ、西洋ではホラー映画の題材としてもよく使われます。
日本人からすると「河童」のような存在かもしれません。…違うかもしれません。

IMG_2531 IMG_2535

小さな作品はテーブルやガラスの棚に。

IMG_2494 IMG_2544

こちらは初めて作った陶芸人形。意外と好評で、残りは2つのみとなりました。となりに置いた小さな絵画作品、こちらもソールドしました。ありがとうございます。

IMG_2495 IMG_2497

今回の展示ですが、少し形を変えて、東京やほかの地域でも見てもらえる機会がつくれないかと思案中です。もし近くで開催されるようなことがありましたら、よろしくお願いします。

IMG_2499

それではまた。ごきげんよう。


宮先雅之 個展 「うたたねピエロ」

サーカスはとっくの昔に 終わってしまった
老いたピエロは 事情が分からないまま
今日も会場で うつらうつらと居眠りをはじめる

レディス アンド ジェントルメン !
今夜も我々サーカス団が、夢の世界へお連れいたします
心ゆくまでお楽しみください…