■最近、あまり地上波テレビを見なくなったが、パリ・オリンピックはよく見た。今回は、あんなに好きだった陸上競技をあまり見ず、男子バスケとスポーツクライミングをよく見た。
バスケはともかく、スポーツクライミングはまったく知らなかったのだが、見始めると面白く、男子も女子も、スピードもボルダー&リードも見た。見るまでは、そもそもクライミングにそんな種類があることも知らなかったのだが。
■クライミングで面白いと感じたのは、「ゲーム性が高い」ということだ。ボルダーの場合、ここまで登ったら5ポイント/10ポイント/25ポイントと加算され、それぞれ挑戦した回数によって0.1ポイントずつ減らされる。男女ともに、日本人選手がメダルにからむ立ち位置だったので、「あと何点で銅メダルかー」などと計算しながら見る。
最近オリンピックに採用されるBスポーツ系は、わりと曖昧な採点競技が多い。「あれ?そっちの勝ち?」みたいな。そんななか、クライミングの点数制ははっきり決着がつき、非常に分かりやすかった。
■銀メダルの安楽選手、4位の森選手は、それぞれ17歳、20歳と若い。二人とも、筋肉でグイグイと登っていくのではなく、バランスを取りながらすいすいと登っていくタイプだった。そんな新しい才能に驚き、そして納得の表情を浮かべる旧世代もまた、良かった。