個展「うたたねピエロ」、ありがとうございました


9/8(月) – 9/15(月)で開催された個展「うたたねピエロ」、無事全日程を終了しました。

場所は名古屋の antique salon さん。
写真の通り美しく改装されたギャラリースペースに、主にF3サイズ(220×273mm)の作品を配置しました。

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今回のテーマは、サーカスのピエロ。
おどけているようでどこか物悲しいピエロ、西洋ではホラー映画の題材としてもよく使われます。
日本人からすると「河童」のような存在かもしれません。…違うかもしれません。

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小さな作品はテーブルやガラスの棚に。

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こちらは初めて作った陶芸人形。意外と好評で、残りは2つのみとなりました。となりに置いた小さな絵画作品、こちらもソールドしました。ありがとうございます。

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今回の展示ですが、少し形を変えて、東京やほかの地域でも見てもらえる機会がつくれないかと思案中です。もし近くで開催されるようなことがありましたら、よろしくお願いします。

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それではまた。ごきげんよう。


宮先雅之 個展 「うたたねピエロ」

サーカスはとっくの昔に 終わってしまった
老いたピエロは 事情が分からないまま
今日も会場で うつらうつらと居眠りをはじめる

レディス アンド ジェントルメン !
今夜も我々サーカス団が、夢の世界へお連れいたします
心ゆくまでお楽しみください…

パルプの「Common People」


イギリスにPULP(パルプ)というバンドがいる。90年代のブリットポップ全盛期に人気を博したらしい。「らしい」というのは、僕はほとんど知らないバンドだったからだ。当時の日本人にとってもそれは同じらしく、オアシス、ブラーは知っていても、パルプは知らない、という人が多かったように思う。

そんなパルプが、ロッキンオンソニックというイベントでヘッドライナーとして来日した。大丈夫かな、と勝手に心配していたわけだが、それなりにお客も入り、盛り上がっていたという。それで思い出したのは彼らのヒット曲「Common People」の歌詞だ。この曲はイギリスでブリットポップ No.1 に選ばれたらしい。

ボーカルがアートスクールで知り合った女性は上流階級の出身で、普通のことがしたいのだという。あなたのような普通の人と付き合いたい。そんな彼女に、困惑しながら彼はつぶやく。”普通” にはなれないさ。曲の終盤になると、彼は何度も何度もこの “普通” という言葉を叫び続ける。

あんたは “普通” の人のようにはなれやしないさ
“普通” の人がするようなこともできやしない
“普通” の人のように失敗を経験することもない
自分の生活が崩れていく様を見ることもない

この、イギリスの階層社会の皮肉が、当時の僕にはピンとこなかった。労働者階級の叫びであるオアシス、中産階級のひねくれであるブラーまでは分かっても、パルプの徹底した諦めと冷笑は、当時の日本人には早すぎたのではないか。

ロッキンオンソニックの客層は40~50代の男性が多かったという。日本が不景気になって30年、ようやくパルプの叫びが届き始めた、ということだろうか。我々が30年分、歳を取っただけかもしれない。

文フリとクリマ、ありがとうございました


12/1 東京文学フリマ、12/7,8 名古屋クリエイターズマーケット、それぞれ来ていただいた皆様、ありがとうございました。

文学フリマは初の東京ビッグサイト開催でしたが、入場者は過去最高を記録したようです。確かに人が多かった。うちのブースの売り上げは、まあまずまずといったところです。次はあれをこうしようとかこれをこうしようとか考えるのも、こうしたイベントの面白いところですね。

名古屋クリエイターズマーケットは、スマホを忘れてしまったため、写真はありません w。こちらも売り上げはまずまず、ちょっとお客さんが少ないのかなーと思っていたら、その日ポートメッセなごやでは東方神起のライブをやっていたとのこと。日曜の帰りにもろにぶつかって、駅はちょっとしたお祭り状態でした。

次は 1/19、文学フリマ京都に出展します。場所は京都市勧業館みやこめっせ。久しぶりの関西出展、よろしくお願いします。