宮沢章夫さんが亡くなった


宮沢章夫さんが亡くなった。驚いたし、65歳という年齢も早すぎると思ったが、まだ実感として受け止められていないというのが正直なところだ。そういえば、2年前に母が亡くなった時もそうだった。自分にとって、人の死というのはそういうものなのかもしれない。

宮沢さんのことは、著作「彼岸からの言葉」が出た時から好きだった。といっても、京都の内気な中学生だった自分にとって、宮沢さんが東京でやっていた演劇を見に行くのは遠すぎて、しばらくは単行本を買って読むだけのファンだった。就職して東京に出た自分が初めて見た演劇は「トーキョー・ボディ」で、濃厚すぎて頭がクラクラし、帰り道の電車を間違えてしまった。

宮沢さんのサイト「u-ench.com」で、「”■”RINGS」というリンク集があった。メンバーを募集中なのだという。思い切って「いちファンなのですが、メンバーに加えてもらえないでしょうか」とメールしたら、次の日「”■”RINGS」に自分のサイトが加わっていて、狂喜乱舞したことを覚えている。いや、乱舞はしていないが、立ち上がってガッツポーズをした。インターネットに繋がって以来、一番嬉しい出来事だった。
SNSが台頭し、サイトを更新する人が減っていく中、今もこのサイトを細々と続けているのは、この思い出があるからだ。それから二度お会いする機会に恵まれ、少し話もした。優しい人だった。

宮沢さんのツイッターの最後のつぶやきはこうだ。

それにしても眠い。さよなら。宮沢章夫

ああ、最後までかっこいいね。さよなら。ご冥福をお祈りします。

個展「1000年オペラ」終了しました


個展「1000年オペラ」、無事終了しました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。ここでは個展の様子を少しご紹介します。

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場所は名古屋「antique salon」さんで、9/9~13の期間で開催しました。タイトルは「1000年オペラ」。まともに演じると1000年かかるといわれるこのオペラを、どこかで上演している劇団があり、その様子を絵にしてお伝えするというコンセプトです。

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小さめの額の絵は、そのオペラの演者です。くせもの揃いですが、それぞれ懸命に演じています。そういえば、1000年オペラに興味を持ってくれた方が、いろいろと質問してくれたのですが、いつも通りちゃんと決めていなかったため、「うーん、どうでしょうねえ」を連発するという情けない結果に。まあ1000年は長いですからね、いろんなことがあったと思うよ(笑)。

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前回も感じたことですが、ギャラリースペースのオブジェとの組み合わせもばっちりで、お客さまからも好評でした。またここで開催出来たら、と思います。ありがとうございました。

会期は終わりましたが、この展覧会の様子を、一冊の本にまとめようと思っています。できましたらまたお知らせしますので、しばらくお待ちください。