現在も続く「牛もの」シリーズ1作目。
ここから牛たちの10年に渡る長い旅が続こうとは、誰が予想したであろうか。
なにより作者自身が予想していなかった。



100年ぶりに目覚めた女王は、家来に向かってこう言いました。
「あやつっていたつもりが、あやつられていたんだって」
そしてそれから200年、いまも眠り続けているのでした。

(2013年に開催した小品展「マリオネットの女王」に添えたテキスト)



2009年、ギャラリーTrayで開催した初個展『森を抜けるとそこは森』のDMで使用。
迷子になりそうな時の、不安と期待が入り混じった気持ちを思い出しながら描いた。
幼い頃、家のすぐ裏にある公園から帰れなくなったり、西友の衣料品売り場で親とはぐれたり、自動車免許の卒業検定で教習所に戻れなくなったり、何かと迷子には縁がある。

→ 2015年5月28日 「森」再考