文学フリマ東京40に出展します


5/11(日)、文学フリマ東京40に出展します
新刊「1000年オペラ」を販売しますので、ぜひ見に来てください
ブース番号は「L-50」です

文学フリマ東京40
時間 :12:00〜17:00
会場 : 東京ビッグサイト 南1-4ホール
入場料:1,000円

5月6日、揚輝荘「日々のなかに」に出展します


5/6日(火)、名古屋・揚輝荘で行われるアートイベント「日々のなかに」に出展します。出店場所は南園ブース1です。
揚輝荘は、名古屋・覚王山にある広さ1万坪の文化財。どんな展示になるか、私も楽しみです。ぜひお越しください。

日々のなかに
日時:2025年5月6日 10:00〜15:00
場所:覚王山 揚輝荘 北園・南園
   名古屋市千種区法王町2-5-17
   → link
入園料:300円

パルプの「Common People」


イギリスにPULP(パルプ)というバンドがいる。90年代のブリットポップ全盛期に人気を博したらしい。「らしい」というのは、僕はほとんど知らないバンドだったからだ。当時の日本人にとってもそれは同じらしく、オアシス、ブラーは知っていても、パルプは知らない、という人が多かったように思う。

そんなパルプが、ロッキンオンソニックというイベントでヘッドライナーとして来日した。大丈夫かな、と勝手に心配していたわけだが、それなりにお客も入り、盛り上がっていたという。それで思い出したのは彼らのヒット曲「Common People」の歌詞だ。この曲はイギリスでブリットポップ No.1 に選ばれたらしい。

ボーカルがアートスクールで知り合った女性は上流階級の出身で、普通のことがしたいのだという。あなたのような普通の人と付き合いたい。そんな彼女に、困惑しながら彼はつぶやく。”普通” にはなれないさ。曲の終盤になると、彼は何度も何度もこの “普通” という言葉を叫び続ける。

あんたは “普通” の人のようにはなれやしないさ
“普通” の人がするようなこともできやしない
“普通” の人のように失敗を経験することもない
自分の生活が崩れていく様を見ることもない

この、イギリスの階層社会の皮肉が、当時の僕にはピンとこなかった。労働者階級の叫びであるオアシス、中産階級のひねくれであるブラーまでは分かっても、パルプの徹底した諦めと冷笑は、当時の日本人には早すぎたのではないか。

ロッキンオンソニックの客層は40~50代の男性が多かったという。日本が不景気になって30年、ようやくパルプの叫びが届き始めた、ということだろうか。我々が30年分、歳を取っただけかもしれない。