独自ルールはご自由に


いろいろあって(ないが)、最近「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリを利用しているのだけれど、サービス自体の歴史が浅いこともあってか、何か独特のムードがあって面白い。

驚いたのは、出品者と閲覧者の間での値引き交渉が活発なことで、そうか、ここは値段がせり上がっていく「オークション」の場ではなく「フリーマーケット」なのだ、と思い知る。ただまあ、あれですね、780円で出品されている商品に対して「700円になりませんか?」「すみません、ちょっと厳しいです(_ _;)」というようなやり取りがなされているのを見ると、なんだか面倒くせえなと思ってしまうのは、私がおっさんだからでしょうかね。そう、圧倒的に女性ユーザーの方が多いように見受けられるのも、フリマっぽいと感じるところだ。

メルカリには、ユーザー側で作った独自ルールのようなものもあって、例えば「即購入不可」と書かれた商品は、まずコメント欄に「購入します」と書き込んでから、自分専用の商品ページを作ってもらって購入するのがお約束らしい。運営側はこうした独自ルールを認めていないらしいが、それでもそんなルールが勝手に出来上がっていったという事実が興味深い。いろいろなことがあったのだろうなと想像が膨らむ。

思い出すのは、昔twitterのプロフィール欄でよくあった「フォローリムーブご自由に」という記述だ。フォローするのもフォローを外すのも自由なのは当然なのだが、わざわざ「ご自由に」と書いてある。これ、おそらくmixiの「マイミク」文化が影響したと思われるのだが、フォローを外すと相手が気を悪くするのではないかという危惧が前提としてあり、またフォローするのにも「フォローさせてもらいます」のひと言がないと気味が悪いと思われるのではないか、という心配もあって、そこであえて「フォローリムーブご自由に」と書くことによって、私はそういうの気にしない人ですよ、なので私の方も、断りもなくフォローしたりフォロー外したりしますよ、と高らかに宣言しているのだ、ああ、なんだか面倒くせえな。