笑いとお色気と仄暗さ


一年ぐらい前から、Instagram に少しずつ絵を掲載している。「小さな声が響く部屋」シリーズの場合は描かれた人物についての説明を、「記憶の印象派」シリーズの場合はその絵にまつわるエピソードを書き添えることが多い。昨日掲載した「魔女の住む森」という絵に添えた文はこうだった。

どうも私は、魔女とか魔物とか魔法とか、「魔」という言葉に対する憧れがあるようだ。でも「ドロロンえん魔くん」はそんなに好きじゃない。

これを見てくれた方から「えん魔くんのことを調べてみた」という趣旨のコメントをいただき、なるほど、知らない人もいるよな、かなり古いアニメだもんな、とか思ったわけだが、そういう自分もそんなに知っているわけではないのだった。
えん魔くんの放送期間は自分が生まれる前だから、おそらく再放送で見たのだろう。ストーリーや設定は全然憶えていないけど、シャポじいだのカパエルだのといった変なキャラクター達のドタバタと、雪子姫のお色気シーンと、あと全体に漂う妙な仄暗さが印象に残っている。あれ、笑いとお色気と仄暗さって、それずいぶん俺好みの作品じゃないか。自分の原点として、ちゃんと見直した方が良いのではないか。そうでもないか。

ところでウィキペディアによると、主人公のえん魔くんは閻魔大王の甥だという。息子じゃないところが渋い。