文章を書き続けています


例えばこのサイトや作品ファイルに添える自己紹介の文章、いわゆる「プロフィール」を、これまでに何度も書き直している。時期によって、ちょっとかっこつけてたり、抽象的だったり、逆に具体的過ぎたりして、なんかしっくりこないな、と思いはじめるとまた書き直す。そしてここ2年ぐらい、使っているのがこれ。

大学卒業後、東京にてIT系の会社に勤務する傍ら、イラストレーション青山塾で絵の基礎を学ぶ。退職後京都に戻り、フリーでWeb関係の仕事をしながら、絵を描き、文章を書き続けています。

掲載先の都合によって、もうちょっと長くしたり略歴を添えたりはあるけれど、基本的にはこんな感じ。最後の「絵を描き、文章を書き続けています」は必ず書くようにしている。

この「文章を書き続けています」という一文について、ふと思う。これ、それまでの話の流れからすると、ちょっと唐突なのではないか。「IT系の会社 → フリーでwebの仕事」「青山塾で絵の基礎を学ぶ → 今も絵を描いている」は分かるが、最後にいきなり「文章を書き続けている」とは、どういうことだ。

もっと言うなら、文章は、ほとんどの人が書き続けているのではないか。仕事の書類だったりメールだったり、あるいはブログやtwitterやLINE、いまの時期なら年賀状。おおよそ毎日、人は文章を書いている。職業としてライターや小説家を名乗っているならともかく、そうではない自分が、わざわざ「文章を書き続けています」と言うのはなぜだろう。

もちろん、自分で理由は分かっている。恥ずかしいから言えなかっただけだ。
文章を、読んでほしいのだ。

2019年は、本作りに力を入れようと思います。今年出した「小さな声が響く部屋」と同じく、手製の小冊子になると思います。絵と文章、どちらにも力を入れた本にするつもりです。ぜひ読んでください。