マリー・ローランサンと私


「マリー・ローランサンとモード」展を見に行った。ローランサンといえば、「奥様、週末にローランサンでも見に行きませんこと?」でおなじみの、日本のマダムが愛する画家の代表格だが、実のところ私も好きなのだった。

展示は、あわい色彩にぼんやりした目で虚空を見つめる女性の絵がメインで、まるで夢の中にいるようだった。時期によって、キュビズムの影響を受けた絵もあるようだが、さほど気にならず、やはりローランサンはローランサンだ。

すっかり気に入って、図録まで買う。私のマダム化も、来る所まで来た。